ver.1.11.2

スパイラル®1.11.2では、従来のクリックカウントやHTMLメール開封チェックに加え、GoogleAnalyticsを始めとするアクセス解析ツールとの連携や、計測分析ニーズに合わせたスパイラル®ベースの独自アクセス解析ツールの構築など、Webやメールのアクセス解析機能を大幅に強化いたします。

アクセス解析パラメータ付与機能

メールマーケティングにおいて、GoogleAnalyticsなどのアクセス解析ツールで、「誰が」「何を」「どのメールから」の情報を分析するために必要なアクセス解析パラメータを、自動的にメール文面中のURLの後ろに付与する「アクセス解析パラメータ付与機能」をリリースします。

アクセス解析のための設定作業を軽減。

マーケティング活動のPDCAサイクルを回すにあたり、施策の計測・評価を目的としてアクセス解析ツールなどを活用しているかと思います。

スパイラル®を用いて送信したメール中のURLをクリックしてWebサイトに誘導する際に、自動的にアクセス解析パラメータを付与して、アクセス解析ツールで効果分析を行うことが可能になります。従来でも手動で個別のリンクにパラメータを付与することは可能でしたが、これらの処理が自動的に行われることでマーケティング担当者の作業負担を大幅に減らすことができます。

GoogleAnaliticsをはじめとする様々なアクセス解析ツールと連携。

お使いのアクセス解析ツールの効果分析レポート画面から、スパイラル®で配信したメール経由でサイトに流入した訪問者のコンバージョンの達成状況を見ることができます。

連携可能なアクセス解析ツールは以下の通りです。

Google Analytics(Google Inc.)
Adobe® SiteCatalyst(Adobe Systems Inc.)
Visionalist(株式会社デジタルフォレスト)
RTmetrics(オーリック・システムズ株式会社)
ac cruiser(株式会社アクティブコア)
パラメータ名の変更申請が必要

※ 必ずしもデータ、解析結果を保証するものではございません。
※ 付与されたパラメータをアクセス解析ツールに反映させるには、アクセス解析側に設定が必要です
※ 記載された社名や製品名は各社の商標または登録商標です。

仕様

付与できるパラメータの種類

パラメータ名 対象 説 明 差し替え後のURL例
_pb_cc URLタイトル どのURLからの流入かが判別できます。 http://www.pi-pe.co.jp?_pb_cc=****
_pb_uid システムID 誰がアクセスしているかが判別できます。 http://www.pi-pe.co.jp?_pb_uid=***
_pb_rid 配信ルールID どのメールからの流入かが判別できます。 http://www.pi-pe.co.jp/?_pb_rid=***

※複数パラメータの組み合わせも可能(http://www.pi-pe.co.jp?_pb_cc=***&_pb_rid=****)

設定方法

1.アクセス解析ツールの設定

Google Analyticsの場合

  • 1)「アナリティクス設定」から「トラッキングコード」タブを開き、「詳細」の設定を開きます。
  • 2)広告パラメータとして、アクセス解析パラメータを設定します。
  • 3)パラメータが反映された解析コードが生成されますので、アクセス解析を行いたいページのHTMLに設置します。

※Google Analyticsの仕様変更等により、設定方法も変更となる場合がございます。詳しい設定方法や最新の情報は、Google Analyticsのヘルプ等をご参照ください。

2.スパイラル®の設定

クリックカウント設定を行う際に、付与したいパラメーター項目にチェックを入れて設定するだけで、配信後のジャンプ先URLに対して自動的にパラメータを付与します。


オープンAPI

新しいAPI「オープンAPI」を追加します。

これにより、スパイラル®APIのカスタムプログラムへの接続は「セキュアAPI」と「オープンAPI」の2種類となります。

従来のスパイラル®APIは、DBや配信などを操作するためにセキュリティの高い「セキュアAPI」ですが、新たにpasskeyとsignatureを必要としない「オープンAPI」を追加し、Java Scriptやスマホなど任意のクライアントプログラムから、誰からもアクセスできるカスタムプログラムに対して容易にアクセスできるようになりました。

スパイラル®には、データを正規化できる「トランザクションDB」、PHPプログラムを実行できる「カスタムプログラム」に加え、今回の「オープンAPI」を拡張した「スパイラル®API」など、開発者がお客様のニーズにあわせて自由自在にシステム設計できる環境があります。

オープンAPIを活用してSPIRAL®でアクセス解析

「オープンAPI」があれば、あらゆるWeb上のページにJava Scriptタグを埋め込むことでカスタムプログラムを実行し、コンバージョン情報などのアクセス解析データをスパイラル®トランザクションDBなどに格納することができます。アクセス解析の生データがスパイラル®のデータベースに格納されているため、スパイラル®の様々なコンポーネントと組み合わせて、多様なマーケティング活動のニーズにお応えできます。

特長

計測分析ニーズに合わせた、カスタムプログラムを作ることで独自のデータ取得の仕組みを構築。
例えばコンバージョンした訪問者に関する属性情報を計測して「スパイラル®」のデータベースに格納すると、既存のアクセス解析ツールだけでは取得できないデータを補完したり、フォームの入力状況やページのスクロール量などユーザーの行動にあわせて様々なデータを計測することが可能となります。また、ページ遷移だけではなく、例えばAjaxを使った同一ページ内でのユーザーの操作を記録することもできます。
スパイラル®で記録した生ログを活用し、行動ターゲティングメールを送れます。
スパイラル®で記録した生ログは、様々な用途で活用できます。例えばカートに商品が入れられているが、決済がされていないユーザーに対して、購入を促進するメールを自動で送るなど、行動ターゲティングメールを送ることができます。また、携帯電話を購入したユーザーは液晶保護シートも購入しているなど、本格的レコメンドツールの教師データとして活用できます。

スパイラルでアクセス解析をする上で必要な設定

Webページ上にJavaScriptタグを埋め込むことで「オープンAPI」でカスタムプログラムを実行し、アクセス解析データをスパイラル®のトランザクションDBなどに格納するためには3つの設定が必要です。

  • 計測情報を記録するトランザクションDBを用意
  • コンバージョンページ中に計測情報をオープンAPIでカスタムプログラムに送るJavaScriptプログラムを追記
  • 計測情報を受信し、トランザクションDBに書き込むカスタムプログラムを用意

スパイラルでアクセス解析をする上で必要な設定

自動車販売店では、試乗目的で来店したお客様にメールマガジンの会員登録を促し、新型車の情報やキャンペーン情報を配信していることがあります。メールマガジンの目的は見込客を成約客に育てることですが、メールから誘導したページの閲覧状況など、アクセス解析データを取得していても、データの分析や充分なフォローにはなかなか手が回りません。

SPIRAL®のオープンAPI、カスタムプログラムを使えば、一般的なアクセス解析データを取得するだけでなく、メールマガジン会員が閲覧したWebページに合わせてターゲティングメールを送ったり、購入確度の高いお客様が良く閲覧するページを閲覧した場合、営業へ電話アプローチを促す通知メールを送ったりすることができます。簡単なルールを定め、カスタムプログラムで実装するだけで、成約につなげる施策を実施できます。